2014年11月30日日曜日

リニア事業説明会(市町単位、可児市総合会館2014年11月28日)での質疑(リニアを考える可児の会ニュースより)

リニアを考える可児の会ニュースNo.21(2014年11月29日)

● 2014年11月28日18時30分から可児市総合会館で行われたリニア事業説明
 会に参加してきた。事業説明といっても、事前に11月16日に行われた中津川説明会 での説明文を一言一句読みあげたもので、地域が久々利大萱、大森、久々利川、荒川豊 蔵資料館、大萱地区の架橋部分などが中津川説明とかわるだけで、あとは、まったく同 じである。
● 大萱地区の説明も、環境評価準備書と変わっておらず、トンネル残土、汚染水、高架 橋など地元住民が従来から要請してきたことは、まったく反映されていなかった。
● 「地元住民は、何もJRにお願いする立場ではない。本来JRが地元にお願いする立場で ある。」  
  まず、地元住民に頭を下げてから話し合いに入り、協議して地元住民が話し合いに入 ることを納得してから交渉を行い、それから、可児市も含めて協議に入るというのが、 順序である。JRは、従来から勝手に計画を決め、決まってから住民の意見を聞き置くと いう態度で一貫していて、およそ民主主義ということが分かっていない。これは江戸時 代の感覚から一歩も出ていない。
● 説明を聞きに来た市民には、相変らず、質問を制限し、録音、録画を拒否したにも関 わらず、JRは、観衆の様子を録音・録画するという。要するに録音・録画の禁止、発言 制限、など、およそ説明会とは名ばかりの、監視下における一方的通告である。このよ うなJRのやり方を、 可児市の職員が「関係者」席に5人ほど最前列で座っているだけ で、異議を唱える様子もなかった。「関係者」とは、可児市の職員だけというJRの認識 か、可児市民全員が関係者ではないのか。当然のごとく「関係者』席に座った可児市職 員の態度。突然、地上橋が出来ると宣告された大萱地区の住民から、「それ以来どんな 思いで、毎日を過ごさねばならなかったし、これからもさらに大きな問題の渦中に放り 込まれることになることに対し、JRは、そんな住民の思いに考えを致すことなく、淡々 と事務的に一方的主張を繰り返しているが、どんな考えか。」と問いかけられても、「そんなことはありません、何度も地元に説明をしましたし、今後も、質問は、工事事務 所で対応します。」と繰り返すのみだった。以上は、感想。
● 可児市の関係の説明部分は、準備書の記載とほとんど違いはない。

質疑 (●が質問   ▲がJRの回答)

● 久々利自治連
  ゴルフ開発、東海環状線、豪雨被害など、つぎつぎと被害が出た。これ以上の被災は  許さない。市の担当者、JRは真摯な態度ではない。橋脚について、
  ① 橋脚を3本にせよ。山梨実験線付近で、橋脚と橋脚の間が200メートルを超え   るところがある。なぜ、大萱ではできないのか
  ② 豊蔵資料館横の橋脚を、西にずらせてもらいたい
  ③ 工事用道路が林道2本、 市道3本あるが、これらの交通について、住民が協議   の対象となっていない。JRが勝手に決めるな。
▲ JR
  土地の利用状況によって計画する。大萱の橋脚を1本減らしたり、橋脚間の間隔を長  くすると、ほかの橋脚が太くなったり、線路部分が厚くなる。交通については、めい  わくを最小化する。工事計画が決まったあと、住民に説明する。まだ決まってない。  可児市と相談している。
● 大萱
  トンネル化を地元住民や可児市もいろいろ要望したが受け入れてもらえない。
  工事中の汚染水が小渕ため池に流入する。安全性、人への健康被害はどうするか。
  美濃帯による汚染、汚染水は、小渕ため池に流入する。
  東海環状線の黄鉄鉱汚染水で久々利の田んぼが使えなくなった。人への安全性はどう  か。排水基準に従うというが排水基準は、農業用水基準にはほど遠い基準である。
  東海環状線のトンネル残土の重金属汚染事件は、まだ解決していない。
  久々利地区の稲作にとって一番重要な小渕ダムため池が、JRのため池一覧に入ってな  い。ph 10になっているが、この数字は不可解。ph10はアルカリだが、この数字は  本当か。
  これらの事実に対してJRはどういう見解なのか。安心した米作りができることを願   う。子供たちにきれいな川を安心して残すことが大人の責任である。
  汚染等の被害が発生してから対策をとるのではなく、地元の要望を受けて事前に被害  を回避する対策が必要である。
▲ 汚染水対策、トンネルから出た水はそのまま川に流すということではない。、基準値  に納める。基準は環境基準に基づいて行う。きれいな川を残すことは、当然です。決  まったあと、説明する。小渕ダムには、影響が小さいから、対象から外した。
  モリタリング調査をする。  
  汚染問題、汚染源対策。
● 再質問
▲ まだ質問してない人はいませんか。
● 市議
  残土はどれだけで、どこへ持って行くのか。
▲ 非常口、坑口。地図の→の方向へ掘って行くから、土は、地図の→の反対側から出   る。約70万リューベ。
  現在出された候補地を検討中。
● 市議
  水について、工事前の検査一回というのは、お粗末。黄鉄鉱汚染、カドミュウム汚染  事件について、対処方法は。掘削方向がわかったが、残土持ち出しが明らかになっ   た。トラックが雨降りのときどうのような対策があるか。残土の仮置き場はつくらな  いのか。
▲ 汚染土の行き先は決まっていない。自然由来の重金属類については、検査をし、管理  するが、仮置き場を設けてきちんと対処する。シート対策も考えるが、まだ具体的な  ことは固まっていない。決まってから説明する。
● 桜が丘ハイツ
  地下といえど、得体の知れない物体が通過することに住民は不安を感じている。
  大森非常口のところ、大森新田交差点、通学、通勤のため、現在でも大渋滞。それに  工事用車両が増える。交差点自体を改善することはできないのか。
▲ 大森新田の交差点。事前の対策というよりも、交差点をなるべく使わないで工事がで  きないかということを考える。今後説明する。交差点そのものをなんとかするという  ことは、考えていない。どういったところが不安なのか。後日お話を聞きたい。
● 再質問。
  橋台、橋脚、について、質問に明確な答えがない。
  4本か3本になるかとでは、大違いである.3本にしてもらいたい。
  景観上何本にするのか。なぜ、1本減らすことができないのか。
  さきほどの回答は住民と協議するという回答ではなかった。
  工事を発注したあとに、説明するということはどういうことか、決まってから説明す  るのでは、設計変更はできないではないか。初めから住民の意見を取り入れる姿勢は  ないのか。
▲ この場所(大萱地区)の設計は、周辺の土地利用の状況だと思っている。
  橋脚を立てられる位置は、可児市と相談した。
  決まってから説明する。計画が固まった段階で、説明する。お墓のところは立てられ  ない。
  教育委員会とも協議している。今後可児市とも協議する。
● 橋脚の位置を、地元の要望を受け入れたらどうか。技術的な問題なのか、金銭的問題  か。
  墓地と文化財とどちらを重視するか。地元の提案を受け入れてもらいたい。
▲ 柱を少なくすると、一本あたりの大きさが異なる。イメージ写真を作った。
● 大萱
  大萱の住民の状況を見ているのか。住民と起業者の間に溝ができていもいいのか。
▲ 突然のルート設定で驚かれるのは、当然ですが、いろいろ、説明を繰り返している。  影響が小さくなるように努力している。事務的ということはない。相談に来てもらえ  ればきちんと説明する。住民の意に添わないことは、意見が対立する。今後もくり返  し説明する。
● 大森 
  星が台では、非常口の位置を少しでも南へ移動してもらいたいと要望して説明がな   い。
▲ 地質調査をさせていただいきたいということで、説明すると言ったが、地質調査はま  だ、やっていない。ph 10ということで酸性化する心配はないということです。
● 松伏
  十分な回答がないが、久々利大萱の方々はどう思っているのか。今後どう説明してい  くのか。
▲ 今日は市町単位での説明→自治会単位の説明、地元にどう説明したかですが、ルート  選定後、地元と話し合いしたが、まだ理解は頂いてないと思っている。対応出来るも  のはとりいれていきたい。我々のひとりよがりではない。中心線測量とは実際の現地  に杭を打つことである。これによって、位置関係が現地で明確になる。決まったあと  で、説明する。
● 桜ヶ丘ハイツ 
  桜ヶ丘ハイツの地図から、桜ヶ丘ハイツが消されているが、いつなくなったのか。桜  ヶ丘ハイツという規模で移住して来たが、何時のまにか、桜ヶ丘ハイツが消えてい   る。JRは大型住宅団地をさけるという基本はどうなったのか。欅ヶ丘は可児市公認の  自治会の一部会である。
▲ これは、行政の公式の名称を使っている。3キロ幅の中で、なるべく住宅地を避け   た。
● 桜ヶ丘ハイツ
  地図に桜ヶ丘ハイツと入れて下さい。そういうことを言うなら。


                                     終了  

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