2015年1月26日月曜日

リニアに関する土岐市民の意見(公聴会での公述)その7

  
このリニア中央新幹線には問題が山積しております。しかし、今日は時間も無いことです ので、ウラン鉱床についてのみ問題を提起したいと思います。
    岐阜県の東濃地域というのは、多くのウラン鉱床が点在をしております。JRはリニアの
   路線はウラン鉱床を回避して設定したということが、準備書には書いてありますが、しかし
   これはJR自身がウランの有無を調査して回避したものではなく、既存の文献を参考にして
   
作り上げた手抜きの路線計画です。その文献というのは、独立行政法人日本原子力研究開発
   機構、旧動燃のものであります。JRは事業者として独自にウラン鉱床の有無を調べる責任
   があると考えます。
    私は、近々瑞浪市に転居する予定でいます。その転居先、瑞浪市日吉町宿のすぐ北をリニ
   アの中央新幹線が走り、西側には非常口が出来るということがわかりました。近くには、宿
   洞ウラン鉱床があるということで、いろいろと調べてみました。宿とか宿洞の地区は花崗岩
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(7)土岐市在住の公述人G氏

 このリニア中央新幹線には問題が山積しております、しかし、今日は時間もないことですので、ウラン鉱床についてのみ問題を提起したいと思います。
 岐阜県の東濃地域というのは、多くのウラン鉱床が点在しております。JRはリニアの路線は、ウラン鉱床を回避して設定したということが準備書のはかいてありますが、しかし、これはJR自身がウランの有無を調査して回避したものではなく、既存の文献を参考にして作り上げた手抜きの路線計画です。その文献というのは独立行政法人日本原子力研究機構、旧動燃のものであります。JRは事業者として独自にウラン鉱床の有無を調べる責任があると考えます。
私は、近々瑞浪市に転居する予定でいます。その転居先、瑞浪市日吉町宿の直ぐ北をリニアが走り、西側には非常口が出来るということがわかりました。近くには宿洞ウラン鉱床があるということで、いろいろと調べてみました。宿とか宿洞の地区は花崗岩が多くて露出しております。放射線量を測定器で測ったところ、花崗岩そのものは毎時平均 で 0.5 マイクロシーベルトもありました。また、地上から1メートルのところでも毎時 0.2 マイクロシーベルトもあり、これをわかりやすく1年間に換算してみますと、国が定めてい る年間許容量の1ミリシーベルトを超えてしまうということがわかりました。これはこの地 区の花崗岩の影響だと考えます。つまりそれはウランが地下に眠っている可能性が高い地域 だということです。それで、もちろん原子力開発機構の文献にも宿洞のウラン鉱床は記載さ れており、それをJRが回避したと言うとおりに、路線からは外れております。しかし、宿 洞区という場所を路線が通るということも確実であります。宿洞は名前のとおりに洞がいく つかありまして、ウランが路線近くにも眠っている可能性があります。ですから実際に現地 をしっかり調査しなければいけないと考えております。文献はあくまで文献であり、実際と 必ずしも一致するとは限りません。あるジャーナリストが原子力開発機構に取材した折に、 職員にウランの有無を確認したところ、実際には掘ってみないとわからないと答えられたそ うです。そのような不正確な文献をもとにウランを回避した、と言われても信用ができませ ん。まだ他にもウラン鉱床が点在している可能性があります。JRは、「放射線量が高い掘削 土が確認された場合は、法令等を参考に適切に対処します。」との見解を述べていますが、と んでもないことです。ウランは決して掘削してはならないものです。ウランは簡単に処理で きる物ではありません。一度掘削してしまえば、ラドンガスが発生し続けます。現に、月吉 地区の正馬様という所では 10 年以上前に旧動燃がかつてボーリング調査した以後、ラドンガ スが発生し続けており、現在も月吉公民館では日常的に計測器で測っている状況です。ラド ンガスは肺がんの要因ともなります。もうこれ以上のラドンガスはお断りでございます。J Rは、法令で適切に処理します、と言っていますが、これはまるでウランの害が無くなるよ うな言い方ですが、これも問題があります。何だか住民を誤魔化しているような感も否めま せん。岐阜県はJRに対して、ウランの有無を事前にきちんと調べて、もしウランが確認さ れたなら路線を変更するように強く求めてください。絶対にウランを掘削しないことが地元 民への責任であり、義務であります。
もう一つ、ウランに関してですが、JRは岐阜県内の路線の5つの地点でカドミウムやヒ 素などの重金属の調査をしていますが、その調査項目の中にはウランは何故か入っていませ ん。ウランも重金属の一つです。何故ウラン鉱床が点在する地域とわかっていながら調査し ていないのか不思議です。それと、もう一つお願いしたいのは、岐阜県内の中津川から可児 市までの長い距離ですが、その長い距離の中でわずか5つの地点でしか調査をしていません。 路線上の調査地点をもっと増やして時間をかけて、ウランを始め有害物質の有無を調べ、環 境汚染を食い止めるように、強くJRに言っていただきたいと思います。地権者は岐阜県民 です。県民のために一歩も譲らずに交渉していただきたいとお願いします。
リニアの推進派は経済効果を挙げていますが、これは本当に豊かになれるのかなと思って います。自然環境を残していくことこそが、真の豊かさであるのではないかと私は確信をし ています。今多くの国民が求めているのは、自然回帰とスローな生き方です。もう私はこれ 以上の便利さはいらないと考えます。そして、自然を守るためにも反対の意志をこれからも ずっと持ち続けていきたいと思います。以上です。ありがとうございました。 

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