2015年2月7日土曜日

リニアを考える可児の会ニュースNo.30(2015年2月7日)より

リニアを考える可児の会学習会反訳(その1)
  
 可児市議会状況報告(伊藤健二可児市議)

リニアを考える可児の会が2014年12月6日に行ったリニア学習会での可児市議会報告(日本共産党伊藤健二市議)部分を反訳しましたので、掲載します。
当日の古賀哲夫元名古屋学院大学教授の講演(リニアの土地の法律問題)、高木輝雄弁護士(名古屋新幹線公害訴訟弁護団事務局長)の講演については、追って掲載します。


可児市議の伊藤健二です。
 今日は、私のほかに、小川富貴市議も参加しております。私と小川市議とは、リニア問題に関して市議会の中で協力して活動しております。市議会でのとりくみについて、簡単に報告をさせていただきます。
 3月議会でとりあげたのは、そえは市長が、陶磁器の問題では、文化財として貴重な位置づけをしている「美濃焼の聖地」という位置づけをしていて、是非守りたいと言って打ち上げた、大萱の地上走行じゃなくて、地下トンネルにしなさいと言う意見を可児市が固めて、県に要求してきたんですが、この声が県知事に届かない、簡単に言えば、3月25日に県知事の意見の中に盛り込まれませんでした。その結果可児市長の定例記者会見がリニア問題の緊急記者会見に変わってしまったということがあり、そこで記者から詰め寄られて、市長は、「今後は一切要求しない」といって白旗をあげてしまったわけですね、本人に言わせると、白旗じゃなくて、住民のためにそうしたんだといういいわけをしていましたけど、私は、真相が知りたくて、まあ、さまざまな圧力があったようですが、本人は口にしません。
 ともあれ今後要求しないという立場であると、そんなことじゃ困るじゃないか、住民も不安がっているし、いっぱい問題も出てきているし、これまでも東海自動車道路の問題で、水が酸性化して重金属が溶け出して、生活環境、水質の問題までも含めて、いろいろ問題があるぞと、こういう問題も含めてしっかり対応出来るのかと聞いたわけですが、いつまでも反対反対と言っているだけでは、住民のためにならないから私は方針を変えたんだと、
 しかしね、みなさんおかしいですよ、方針変えたと言っても、市長が一人でいくら可児市のトップだからといって、市議会にこれでいくぞといって呼びかけて、可児市の市議会も、住民からの請願を受けて、大萱の自治会長さんを始めとする久々利の自治連合会の会長さんの田口さんが請願人になって、可児市議会は地下化を目指して頑張ろうということで、リニアに賛成の方も反対の方も、賛成、反対を脇に置いても、どうせ走るなら、地上じゃなくて地下にすれば、まだ少しは被害が軽減出来るということで言ってきたわけですね。
 しかし、結局聞く耳を持たないJRは、まあ、初めから、地上化と、しかし、その理由については、はっきりしないと、新聞報道によれば、なんか車両火災が発生したときに、止めて逃がす場所がないか、ほとんどトンネルですので、大体1000メートルぐらいあるんですかね、16両編成でちょっと小振りの列車らしいですが、1キロ近くの長さになるようですので、それを全体を地上に、外気の中に晒し出すには、あそこが要るらしいですね、よくわかりません。なぜあそこに地上走行しなきゃいけないのかというのは、よくわかりません。
 なんか傾斜角度がすこしきつくなるから、地上走行ですんなり行かせるんだとかいろんなそれらしき言い分が説明してありましたけども、それについては明確になりませんでした。私、6月議会で、生活環境上の諸問題について、電磁波はじめ、微気圧波、振動、騒音、それから一日160本ですか、朝6時台から夜中の10時ぐらいまでやると一日に100何十本になりますね、上り下りで倍の320本ですので、結局大萱、ここ皐ヶ丘もそうですけど、5分に1本ぐらいの頻度で、列車が行き交うわけです。
 それは大変なことなんで、もしそのときの電磁波が長期間にわたって、その真上に住んでいる人たちが、あるいはその横で生活をする人たちが定期的に、くり返し繰り返し電磁波を受けたときにそれが身体にとってどういう影響を与えるか、日本で初めてやるというわけですから、私たちは実験材料ですかと、いうふうに当然思うわけです。そして、そして水の問題、そして掘れば出てくる土砂の問題、その中にウランがあったり黄鉄鉱を含む土質であることは、ほぼ間違いありませんから、そういう問題をどうするんだということを提起しました。
 9月議会では、小川さんが、どっちから掘って、その土砂をどっちから出すのと、どこの出口から出すんですかと言う問題を一つ一つ解明していって、結局、相当な量が、この大森の山岳部非常口を言われる、本道とは別に斜坑、斜めの道を造ってそこをダンプが上ってきて、どうも運び出すようですが、相当な交通量の問題が発生する、そういう工事の過程の問題、それから、工事ヤードの問題、仮建設広場の問題だとか、いろんな問題がまだまだあって、そういうのが何一つ分からないんだけど、国土交通大臣は、造ってよろしいという許可を、この10月に出してしまいました。
 で、こうなるとほんとに市長さん、対応してくれるんですかと、市民の声や願いを真正面から受け止めて対応してくれる態勢になっているんですかというんで、一昨日市議会で、その問題について、市の内部の庁舎内の体制を対策室という形できちっとするなりして、少なくとも専属の課長さんなり、こんどの機構改革で市長公室と言う名前の、部長級の人間を置いて、重要施策を処理して行く、推進を図って行くというそういう機構を作ると言うことであります。
 来年の4月からそういうふうにすると言うんですけど、冨田市政の4年間の間に、機構をいじくりまわしましてですね、企画部が大きくなったり小さくなったり、いろんなことをしましたが、今は企画経済部の中の総合政策課という課が、重要案件の取り扱いをするという名目でやっているんです。でもそれを横に広げてですね、環境課だとか道路関係だとかいろんな課を呼び集めて、総合政策課が中心になって状況把握をして推進してきたのが、この間です。今度来年からは建設部の土木課が担当すると、それは、用地の収用だとか、いろんなことがあるので、それがよりふさわしいだろうという話しなんですが、必要な対策室を作れという私の提案については、そこまではしません、各課でのサポート体制を強化して、住民の皆さんの声に応えていきますという返事でした。つまるところ市長さんにしてみれば、どうもリニア問題というのは、今後は、もう私にとってはお荷物、あまり精力かけてきっちり対応したというそんな感じではないというのが、私の印象です。多分小川市議も同じように感じられたと思います。

 それでは間に合いません。JRはこの前の11月28日の事業説明会でも、あきらかなように、自分の決めたとおりにしかやろうとしません。それ以外の情報も開示しません。ですから、可児市にいろんな情報を突きつけましたけども結局JRからは何も聞いておりませんので答えようがありませんと言って、市も逃げちゃうんですね、つまり、JRが何かやらない限りは進まない、待ちの姿勢、それではね、住民の命と健康を守れませんよと、そんなことでいいんですかと、市長さんが5割の投票率の中で、8割近くの人の支持を得て、再選されたと、市民の4割程度の支持があったということですが、残りの6割の人は、白紙委任はしてけっしてしてませんよ、支持している人も支持していない人もいますから、だからこそ市長としてのリーダーシップをとって、必要な体制をとってほしい、待ちじゃなくて積極的に、聞いてほしい、まあ水質については、協議をしてるらしいけど、一枚県がからんでいるらしいので、なかなか市の思いどおりには、進まないということらしいです。まだまだ課題はあるかと思いますが、鍵を握るのは、地域のみなさん、特にこうやって、集まっていただいて、さまざまなお立場から、意見をあげて頂ける方が声をあげて市に対して、もっと市は真摯に向かい合って住民の声を聞けと、そしてJRに対しては、住民の合意のないままに勝手に走るなと、きちっといわないといけないんじゃないかというふうに思ってます。世論をたかめるために議会で、小川さんとも一緒にがんばりたい、情報については絶対隠すな、可児市が隠したら私どもはお手上げです。情報隠しはしないと市も言っておりますから、きっちり守らせます。豊蔵資料館のところにJRは橋脚を3本立てると言っております。市道1025号線も、市の土木課が申請がきたらどうぞと言って無条件で、貸す危険があります。リニア推進派の市長、県も推進派、住民の意見をちゃんと聞き、市民の環境保全、市民の生活、市民の利益を守るのが市民の代表としての市長の責務であると思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿